この記事をご覧になっているということは、これから競艇を始めたい、若しくは少し興味があるという方でしょう。
本記事では、そんな方向けに、そもそも競艇とはなんぞや?という疑問に答えていきます!
もやもやを解消して、競艇を徹底的に遊びつくしましょう!
競艇とは競馬、競輪、オートレースと並ぶ公営競技の一つです(公営競技とは、簡単に言うと「公的機関がギャンブルとして開催するプロスポーツ」のこと)。以前は競艇場ごとに「ボート」や「ボートレース」、「モーターボート競走」などいろいろな名称で呼ばれていましたが、統一性がないことから2009年までに「競艇」に統一されました。
さらに、2010年には「BOAT RACE」のブランド名が導入され、今では競艇のロゴやオフィシャルサイトなどで「BOAT RACE」や「ボートレース」が一般的に使われています。このため、レース場の名称も戸田競艇や多摩川競艇ではなく「BOAT RACE戸田」や「BOAT RACE多摩川」と表記されるようになっています。また、競艇選手もボートレーサーと呼ばれ、現在約1600名(うち女性200名)のプロ選手が在籍しています。
公営競技によってもちろんルールは違いますが、全ての競技に共通している点としては、「プロ選手がレースをして順位を争う」ということです。競艇では6艇のボートによってレースが行われます。他の公営競技と比べ、1レース当たりの出場選手数が一番少ないことから、競艇が最も着順の予想を当てやすく、初心者にもとっつきやすい競技であると言えます。
競艇では、どの艇(選手)が勝つかを当てるために買う券のことを「舟券」といいます。6艇のうちどの艇が1着になるか? 更に2着、3着はどれが来るかを予想して、この舟券を購入します。舟券の種類は、単勝、複勝、2連単、2連複、3連単、3連複、拡連複の7種類です。中でも3連単(1着、2着、3着を順番通りに当てる)の売り上げが圧倒的に多く、狙いの中心となっています。
また、競艇では1周600mのコースを3周(1,800メートル)して順位を競います。いかに上手く旋回する(コーナーを曲がる)かが勝負の鍵で、殆どのレースがスタートして最初のコーナー(1マークという)を旋回した時点で勝負がつきます。そのため、スタート直後から目が離せません!
競艇最大の特徴
挙げればたくさんありますが競艇最大の特徴として、ここでは3つに絞ってご紹介します。
1点目は、「水上」の競技だという点です。水上と一口に言っても、海面や湖面を利用したコース、人工的に水面(プール)を作ったコースなど水質は様々です。全国各地に24の競艇場があるため、それぞれの特徴を楽しむことができます。
2点目は、陸上競技や競馬のように止まった状態からのスタートではなく、スタート地点よりも前から助走を行い、決まったスタート時刻に一斉にスタートラインを横切るスタート方式(いわゆるフライングスタート方式)を採用している点です。スタート時刻よりも少しでも早くスタートしてしまうとフライングと言って失格になってしまうので、スタートからすでにギリギリの戦いが始まっています。また、フライングを犯した選手には厳しい罰則が科せられているため、より一層の緊張感があります(フライングした艇があった際、その艇に該当する舟券は全て返還されます)。
3点目は、男女が同じ条件でレースを行うということです(最低の体重制限:男子51キロ、女子47キロという条件除く)。最近では、競馬で話題のヒロイン藤田菜七子騎手が競馬ファンのみならず有名ですが、競艇でも女子の技術や実力が向上し、男子に混ざって活躍する選手が大変増えてきました。特に有名な選手として大山千広選手がいます。彼女は2019年に、G1レディースチャンピオン初出場初優勝を果たすなど、獲得賞金5600万円を突破し、23歳の若さで賞金女王を獲得しました。人気もトップクラスのため、こういった選手の活躍が一般の人々に競艇を知ってもらうきっかけになっているところも大きいです。
競艇の発祥
ここで、競艇の歴史について少しお話しましょう。公営競技というものは、戦後の復興資金を捻出することを主な目的として始められました。競艇は昭和26年(1951年)にモーターボート競走法が公布され、法律が整備されたところから始まります。同年から選手の育成が始まり、 社団法人全国モーターボート競走会連合会が設立されて認可されると、翌年には選手第一号が誕生、その年の4月には長崎県の大村競艇場で、日本で最初のレースが実施されました。
大村競艇場が競艇発祥の地であり、昭和28年には同じ九州の若松競艇場で第1回の全日本選手権競走が開催されました。そして、最後に24番目の桐生競艇場ができたのが昭和31年、ここで全国24カ所の競艇場が揃いました。「競艇最大の特徴」でも少し触れましたが、競艇は水上で行われる競技なので、島国の日本では至る所でレース場が作れます。大村のように比較的水面の静かな湾の奥などに造られた海水のコースもあれば、江戸川のように河川を利用したコース、琵琶湖のように湖の一部を使ったコース、尼崎のように沼や池の一部利用したプールの淡水コースもあります。 海水のコースでは潮の干満の差で水面が上下したり、波によってはうねりが起きます。河川のコースでは川の流ればかりではなく、海から逆流する海水の影響も受けます。湖や池に造られたコースは普段は静かな水面でも季節風や雪解け水の影響を受けることもあります。更に標高の高いコースではモーターのパワーが落ちるので、レースに波乱が起きることも少なくありません。このような競艇場ごとの特徴を掴んで予想をすることが勝つための秘訣と言えます。
V字回復の立役者
競艇全体の過去最高売上は、バブル絶頂期(1991年)のなんと2兆2000億円!!その後バブルが弾けると急激に売り上げは落ち込み、2010年には8000億円台まで減少しました。しかし、現在(令和元年度)は、1兆5000億円を超えて6年連続で売り上げを伸ばしており、全盛期に迫る勢いです!売り上げ低迷時には、競艇事業から撤退する自治体が現れるなど、存亡の危機にさらされた競艇場もありましたが、その後の「必死な取り組み」が功を奏して売り上げをV字回復させました。
では一体、どのような取り組みをしたのか気になったのではないでしょうか。ここではその一部を3つご紹介します。
1点目は、徹底したイメージアップです。競艇をそこまで知らない初心者の人でも、人気タレントを使った競艇のCMを見たことがあるでしょう。それが今までの“新聞を片手に薄汚れたレース場に来る、おじさん達の溜まり場”といった暗いネガティブなイメージを払拭しました。競艇場の美化も進み、「BOAT RACE」と言うブランド名も相まって、施設には若い女性や家族連れも足を運ぶように変わったのです。
2点目は、ナイターレースの開催です。平日の昼間に開催されることが多かった競艇では、普段仕事をしているサラリーマンにはなじみの薄い場所でした。しかし、夜8時過ぎまでレースを楽しめるナイターレースが出来たことにより、会社帰りにふらっと立ち寄れる場所に変わりました。仕事帰りの楽しみの幅も広がり、そこから夜のレジャーと言う言葉も生まれるようになったのです。
そして3点目は、インターネット投票の推進、普及です。一昔前は電話による投票や直接競艇場に足を運んでの投票がメインでした。しかし、インターネットの普及と同時にインターネット投票が瞬く間に広がり、パソコンは勿論のこと、スマホを使って簡単に舟券が買える時代になりました。今では競艇の売り上げの半分以上がインターネットを使った(テレボートというサービスの)売り上げとなっています。
まとめ
6年連続増益を続けている競艇業界。今年は更なる売り上げ増加を狙っていましたが、新型コロナウィルスの影響で収益減少は避けられない状況に追いやられています。しかし、最近では俳優の田中圭を起用した新CMもスタートし、前述した大山千広選手に負けず劣らず人気と実力を兼ね備えた選手もたくさんいます。たとえ7年連続の売り上げアップが途切れたとしても、人気は必ず回復するでしょう。