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ボートレーサーって稼げる?稼げない?2020年08月05日
皆さんは、ボートレーサーの年収をご存知でしょうか。そもそも、ボートレーサーの収入はどのように決まっているか、レースに出るだけで賞金は出るのか、ずっと勝てなくても生活できるのかなど、疑問はつきません。
今回はそんなボートレーサーの懐事情を、余すことなくご紹介していきます。この記事を読めば、ボートレーサーのお金事情がすべてまるっと分かるようになりますよ。

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■級別で見る収入
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 大前提として、レーサーは出場するだけで「手当」というものがもらえます。よって、レースの出場回数が多ければ多いほど収入も増えるという訳です。以下が主な手当です。
日当:出場していればもらえる手当。
完走手当(一般戦のみ):節間で無事故、無違反の際もらえる手当。※一般戦(普通戦)では3着までしか賞金が出ないので、それを補う目的で設けられている
ナイター手当:ナイターレース出走時にもらえる手当。
荒天手当:雨や雪などの悪天候レースに出場した際もらえる手当。
例えば、一般戦で1節6日の場合、完走手当が付けば手当だけで18万程度が確実にもらえます。
これだけ聞くと、「じゃあ、とにかくレースに出場しまくればいいってことか」と思った方もいるかも知れませんが、そう簡単にはいきません。実際には、一か月に何節出場できるかは級別(選手ランク)で決められており、それ以上は出場出来ません(斡旋されません)。簡単に言えば、高ランクほど出場回数が増え、低ランクほど逆に少なくなります。

では、ここからは級別に細かく見ていきます。

・圧倒的に稼ぐA1
A1レーサーは一か月に3節出場でき、そのほとんどがグレードレースと呼ばれるSG、G1、G2、G3で一般戦は僅かです。グレードレースは6着でも賞金が出ますし賞金額も高いです。1節あたりのA1レーサーの平均収入は80万位で年収は2900万円位です。

・がっつり稼げるA2
A2レーサーも一か月に3節出場でき、G2、G3、一般戦が割り当てられるのですが、このクラスの選手は一般戦でも準優、優勝戦に乗れる事も多いので、1節当たりのA2レーサーの平均収入は50万位で年収は1800万位です。

・結構稼げるB1
B1レーサーは一か月に2節出場でき、一般戦が主戦場。たまにG3に出場できます。このクラスの選手も、そこそこ賞金は稼げますし調子が良ければ準優、優勝戦にも乗れます。1節当たりのB1レーサーの平均収入は45万位で年収1100万位、ボートレーサーの半分はこのクラスです。

・ちょっと辛い!?B2
B2レーサーは一か月に1節しか出場できず、一般戦のみです。B2レーサーは以下の3タイプに分けられます。
タイプ1:デビューしたての新人選手
タイプ2:フライング休みや怪我、事故等で、審査期間中レースに出られなかった選手
タイプ3:(加齢等が原因で)引退寸前の選手
タイプ2には直前までA1にいた選手も多く、一般戦に出たら勝ちまくるパターンも少なくありません。そのため、一口にB2級といっても個々の差が非常に激しい級とも言えます。一般に、1節当たりのB2レーサーの平均収入は40万位で年収は500万位と言われていますが、この数値は、自力のあるB2級選手を入れているため、さほど参考になりません。
ちなみに、B2レーサーの最低収入を想定してみるとざっくり年収200万弱となります。プロスポーツ選手といえど実力がないと賞金はもらえない、非常に厳しい世界と言えます。

■フライングが与える金銭的影響
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フライングが選手に与える金銭的な影響について考えていきたいと思います。ボートレーサーにとって最も嫌なのがケガ、次がフライングと言われています。フライングをしてしまうと一定期間出場できなくなり、収入がなくなってしまうからです。ここからは、級別でのフライングの捉え方を深掘りしていきます。

・A1にとってのフライング
A1レーサーのフライング休みは「念願の休み」です。A1レーサーともなると、一か月に20日前後もの間、選手宿舎に拘束され家族と過ごせる時間がなかなか取れません。そんな張り詰めた緊張感の中、解き放たれた選手たちはフライング休みに家族で海外旅行に行く人も多いとか。もちろん個人差はあるので、さらなる特訓や練習に没頭するレーサーも当然いることでしょう。

・A2にとってのフライング
A2レーサーのフライング休みは「折角だから休むか」です。経済的には多少の影響はありますが生活に困るほどでは無く、休めるのは有難いそうです。

・B1にとってのフライング
B1レーサーのフライング休みは「勘弁して」です。B1レーサーにとってフライング休みは経済的に大打撃です。このクラスの選手は家をローンで買っている事も多く、税金とローン返済を考えると不安定な収入という辛さが身にしみるそうです。
<もっと深掘り>
東京支部所属で平和島競艇場の人気者、アウト屋(1号艇でも6コースからスタート勝負するタイプ)の阿波勝哉選手をご存知でしょうか?この選手、審査期間中に3本のフライング(30+60+90=180日休み)を出した事が3回もあり、そのたびに5か月間住宅ローン返済と生活費捻出のために建築関係のアルバイトで各地の工事現場を回って働き続けたそうです。

・B2にとってのフライング
B2レーサーのフライング休みは「オワタ」です。前項で述べたようにB2ランクには3タイプの選手が混在していますが特にデビューしたての新人レーサーは、貯金も無く月1節での稼ぎが全てで、それが無くなくなると一人暮らしの場合、死活問題で「本気のバイト探し」が始まります。

■ボートレーサーの副業
・副業はやってOK?
一言で言うと、副業はOKだが何でもOKではないです。日本モーターボート競走会はボートレーサーの副業自体は認めていますが、特定の会社とのスポンサー契約やCM出演はモーターボート競走会の承認が必要となります(過去、承認がおりた例はない)。
・人気の副業
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お金に余裕のある選手は将来に備えアパートや駐車場、飲食店の経営に乗り出す人が多いと言われています。一方、短期的にお金が欲しい状況、いわゆるアルバイトの形で言えば、運送業が多いそう。ボートレースは公営競技のため、家族以外の第三者にレーサーだとやすやすと公言できません(不正が働く可能性が否めないため)。その結果、人とのかかわりもなく、比較的稼げる運送業の短期バイトという事になるのだそうです。

■税金と社会保険料
収入には税金(所得税、住民税等)と社会保険料がかかるため、当然そのままの手取り金額とはなりません。収入が高いほど高率課税のため、ボートレーサーは高い税金と社会保険料を取られます。また、ボートレーサーは個人事業主なので自分で確定申告をして、自分で税金や社会保険料を納めます(もちろん、業者に委託することも可)。
<もっと深掘り>
仮に年間賞金1億円を手に入れた場合の税金と社会保険料を計算してみましょう。
所得税は最高税率の45%ですが約500万の控除があり9500万円×45%=4275万円となります。住民税と健康保険料は所得税の10%前後ですので両方で8,550,000円となります。つまり1億円の収入があると5130万円程度を納付しなければならず手取りは半分以下の4870万円となります。

■引退と引退後
・引退時期
多くの選手は40代後半から50代で引退するのがボートレース業界です。ボートレーサーは体力も必要ですが、それ以上にスタート感覚、旋回技術、整備技術などが重要で他のプロスポーツより選手寿命は長く勝率さえ持てば30年程度は続けられるのです。

・退職金と年金
日本モーターボート競走会広報企画部によると引退する場合、在職年数や選手の貢献度に従い選手会から退職金が出ますが金額は非公開、国民年金以外の年金も非公開となっています。

・再就職先
ボートレーサーは高収入ですが、いつケガで引退を余儀無くされるか分かりません。そのため、引退後の生活設計を現役時代から考え副業をしている人が多く、生活のための再就職をする人は少ないです。仮に再就職する場合、救助艇勤務やボート運び、競艇場職員やガードマンなどボートレースに関わる仕事に付く事がほとんどです。

■歴代記録
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・生涯獲得賞金トップのレーサー
デビューから引退までの間に稼いだ賞金総額の2020年3月時点でのトップです。
男子選手 1位:松井繁  37億円超
女子選手 1位:日高逸子 10億2,082万円
※2020年3月時点で両者とも現役です!
松井選手、日高選手の記録は2位以下を大きく引き離しており、お二人とも現役のA1レーサーで今も記録を伸ばし続けています。艇王と呼ばれた彦坂郁夫選手や植木通彦選手でも22億円強と、松井選手には及びません。
 
・年間賞金獲得記録
年間賞金獲得最高額は池田浩二選手が2011年に記録した2億5千万円です。当時は現在より高額賞金のレースが多く、現在ではグランプリの他にSGを5つ優勝しないと池田選手の記録は破れません。
 
まとめ
ボートレーサーになったからと言って安泰ということは決してありません。むしろなってからの方が困難な道のりがずっと続きます。こんなことを思いながら競艇を観戦すると、また違った目線で楽しめるかもしれませんね。