競艇を楽しむ際になくてはならないものの一つが出走表です。各競艇場の売店では新聞として毎日販売されています。この出走表にはたくさんの情報が凝縮されているのですが、残念ながらベテランの競艇ファンでもしっかり読みこなしている方は意外と少ないです。
そこで今回は、競艇初心者のあなたでも勝利の快感を味わって頂くために出走表の読みこなし方について順を追って解説します!
※ここでは“江戸川競艇場”の出走表をサンプルとして解説しています
■レースの基本情報
上からレース数(第何レースか)、投票の締め切り時間、レース名が書かれています。
【下げ弱】と書かれているのは、“下げ潮、弱い風“という意味です。
江戸川競艇場では、潮の流れがレースに大きく影響を与えるため、新聞にも記載されています。ここには書かれていませんが、風向きも重要になってくるので、予想するときには忘れずにチェックしましょう。
※1800m(3周)と書いてありますが、これは全てのレースで共通なので特に書く必要はないかなーと個人的には思います・・・
■予想
その新聞社の記者(または本社)の予想が掲載されています。
◎(本命)、〇(対抗)、▲(単穴)、×(連下)、注の順番に信頼度が高い予想となっています。ここでは、それぞれの意味を解説していきます。
◎(本命)
最も1着の可能性が高いと考えられる選手に付けられます。そのため、舟券を予想する上での軸になります。
〇(対抗)
本命の次に1着を取る可能性のある選手に付けられます。
▲(単穴)
「たんあな」と読み、簡単に言うと3番目に強い選手と言えます。展開次第では、本命や対抗に勝ちうる選手ということですね。
×(連下)
「れんした」と読み、1着は正直厳しいけれど、舟券に絡む(2着あるいは3着)可能性はある選手に付けられます。
注
注意の“注”ですね。印(◎、〇、▲、×)が付くほどではないけれど、展開次第では注意が必要な選手につけられます。2着、3着に絡む可能性が多少ある、というニュアンスです。
※“注“を使わない(採用していない)新聞社もあります
…(無印)
“…“もしくは”空白“になっているのは、期待値が一番低い選手です。しかし、万舟券(1万円以上の配当)が出るのは、こういった無印の選手が1着になった場合が多いため、大穴狙いの方は条件次第では舟券に入れていくことになるでしょう。
基本的に1つのマークは1人の選手にしか使われません。例えば、▲が複数の選手につくことはありません。
また、新聞によっては【◎、〇、▲、×】ではなく【◎、〇、▲、△】としている場合があります。※基本的に▲(黒三角)のほうが△(白三角)よりも信頼度は高いです。
ここがポイント!
競艇初心者で何枠の舟券を買ってよいかわからない、デビューしたての方は、これら記者の予想を参考にしてもよいかもしれませんね。しかしこれらは、あくまでも新聞記者が出している“予想”に過ぎません。
全てを鵜呑みにして舟券を買うだけでなく、自分自身の目で選手やエンジンモーターの調子を見たり、データを参考にして舟券予想をするのが競艇本来の醍醐味ですので、ぜひチャレンジしてみてください!
■艇番
競艇を含む公営競技すべてで共通の色が使われ、番号に応じた色がそれぞれ決まっています。
競艇では6までしか存在しないので、1(白)、2(黒)、3(赤)、4(青)5(黄)、6(緑)となっています。これは変わることはありません。また、番号も内から1、2、3、~6と決まっています。
※余談ですが、競馬は8まであり1~6は前述通り共通で、その後に7(だいだい)8(桃)と続きます
■選手情報
期、登録番号、選手名、出身、支部、体重、年齢が載っています。
それ以外で特に注目なのが、F、L、平均STと書かれている部分です。Fはフライング、Lは出遅れ、平均STは平均スタートタイミングのことです。
ここでは特に重要となるフライング、平均STについて深堀していきます。※出遅れはめったに起きないため割愛
フライング
フライングの回数は、半年に1回(5月1日と11月1日)リセットされます。つまり、ここに出ているフライングの回数というのは半年の期間内に何回フライングしたかが書いてあるということです。
※例えば、1月20日にフライングを1回した場合、その後4月30日までフライングをしなければ、5月1日にフライング回数は1回⇒0回にリセットされる
競艇ではフライングに対して以下の重大なペナルティが存在します。
・1回目のフライングをすると30日間のペナルティ休み
・2回目のフライングをすると60日間のペナルティ休み
※あまり考えたくはないですが、3回目のフライングをすると90日間、1回目からのトータルでいうと約半年間(180日)のペナルティ休みとなり、競艇選手として稼ぎが全くない状態に陥ってしまいます
これで分かる通り、競艇選手にとってフライングは絶対にしたくないものなのです。特にすでに1回している選手は、回数がリセットされるまで慎重なスタートを余儀なくされます。
スタートが慎重になれば、当然スタートダッシュができなくなり、先頭争いがしにくくなります。そのため、Fのあとの数字が“0“なのか”1“なのかが非常に舟券を予想するうえで重要となるわけです。
競艇では、スタートでいかに先頭に出るかが順位を決める重要な要素となります。そのため、スタートが得意な選手を見極める必要があります。その助けになるのが、この平均STです。
トップレーサーだと、平均ST0.10~0.12ほどといわれており、数値が小さいほどスタートが得意だと言えます。予想に迷ったときは、平均STの数値を気にしてみるのもいいかもしれません。
なお、出走表には紙面スペースの関係で、「0.」は省略されています。
※級別とは上位からA1,A2,B1,B2の4種類ある競艇選手に与えられるランクのこと。全レーサーの人数に対してA1級=20%、A2級=20%、B1級=50%、B2級=それ以外となる。ランクが上に行くほど、出走日数や格の高いレースへの出場チャンスが増える。
当然、勝率が高い選手のほうが強い、ということが言えますが、選手の級別によって出場するレースのグレードが異なるため、単純に勝率だけで比較するのは難しいです。
そのため、選手の実力が知りたければ、最初のうちは級別で判断するといいでしょう。
級別は半年ごとに審査され、更新されます。※5月1日~10月31日で審査された結果が、翌年の1月1日から反映されるということです。
競艇でいう勝率は、他の競技の勝率とは意味合いが異なりますので注意が必要です。そのため、ここでは勝率について解説いたします。
一言でいえば、競艇の勝率とは“着順点を出走回数で割った数値”です。
出走回数とは、選手がレースに出場した回数なので分かりやすいと思いますが、着順点とは何か分かりにくいのでご説明します。
着順点
レースの着順に応じて選手に与えられる得点で、1着は10点、2着は8点、3着は6点…などと決まっています。
※レースによって点数は変動するので、数値は目安にしてください
競艇初心者の方は、着順点の算出の仕方を覚えるよりも、以下の基準を覚えてしまいましょう!
この数値は、単純に選手の強さとみても問題ありません。ただし、この数値は半年に一回リセットされます。若手の選手は特に数値が一気に伸びることもあるので、常に最新の情報を見るようにしましょう!
■2連率、SGとG1
上段は、全国と当地の各着順の回数が記載されています。当地とは、選手の地元の競艇場のことです。全国平均よりも地元での戦績のほうが良い成績を収めている選手も多いです。いわゆる地の利というものですね。
当地で行うレースはそこまで多くないので、(全国が直近1年間なのに対し)直近5年間での成績を出しています。
これは単純に、“2着以内に入った回数を出走回数で割った数値”となります。当然、強い選手ほど数値は高くなります。
SG:Special Grade(スペシャル・グレード)の略称で、競艇のレースにおいて最高峰のグレードレースです。出場や優勝を将来の目標に掲げる若手選手も少なくない、競艇選手にとって特別なレースです。年に9回開催。
G1:Grade1(グレード・ワン)の略称で、SGに次いでグレードの高いレースです。原則としてA1レーサーのみ出場が可能となります。
ここでは、通算と過去1年の優勝、出場回数が記載されています。
■勝率、3連率
上段:過去1年の勝率、3連率(3着に入った確率)、優出(優勝戦*に出場)回数、優勝(V)回数
中段:過去5年の当地での出走回数、3連率、優出(優勝戦に出場)回数、優勝(V)回数
上記の情報がそれぞれ記載されています。先ほども勝率は出てきましたが、さかのぼる時期や期間が違うので注意しましょう。
ボートレースは最大7日間(通常4~6日間)、連続でレースが開催されており、その期間全体のことを「節」(せつ)という。1節は、予選から始まり、その後予選を勝ち進んだレーサー達による準優勝戦が行われ、最終日には優勝戦が開催される。
舟券予想を長年していると、選手それぞれの特性や傾向が少しずつ分かってきます。そういった知識をつけるための近道として、直近の戦績や調子だけでなく、その選手の過去の戦績を見ることが重要になってきます。
前半まとめ
ここまでが出走表についての解説、前半部分です。出走表が読めるようになるのは競艇初心者にとって大きなハードルですが、乗り越えてしまえばその先ずっと使える知識なので、ぜひこの記事を何度も読み返してマスターしましょう!後半部分は“知らなきゃ必ず損する、出走表の見方(後編) ”に掲載しています。